大局観
プロフェッショナル~仕事の流儀~を見た。
私は羽生さんの中には幾千もの手がインプットされていて、天才的な記憶力を持って、合理的で効率的な将棋を打っているのだと思っていた。それは半分その通りで、もう半分はそうではなかった。羽生さんは30代になってから打ち方が変わったのだという。
重視しているのは大局観。直感を大事にすることだという。あえて手を読まない。
意外だった。直感。コンピューターのようなイメージからは程遠い言葉だ。
全体を見る力。それはたくさんの経験を積み重ねたからこそできる境地なのか。
才能とは、努力を継続できる力。
自分の将棋を極め、進化させていくことのできるその努力の継続こそが羽生さんを形づくっているのだ。まったく頭が下がる思いだった。