kuroiの気ままブログ

小説書いたり読んだり。

純文学って何?

私は基本的に純文学作品にしか手を付けないことにしています。 別に大衆文学を毛嫌いするわけではありません。裾野を広げればそれだけ読みたい作品が増えるので困るというだけのことです。だいたいすでに読みたい本が山積みであるので新しいジャンルの本に目…

【キングスフィールド】について語りたくなった。

なんだか【SEKIRO】というゲームが流行っているとか。なにしろこのスマホ課金ゲーム世代において、据置き機でイージーモードなしの超絶難易度という狂った設定の鬼畜ゲームらしい。まあ最近のチュートリアル満載、親切な村人、難易度★☆☆☆☆、っていうゲームに…

大局観

プロフェッショナル~仕事の流儀~を見た。 棋士の羽生善治さんが出ている回だった。 私は羽生さんの中には幾千もの手がインプットされていて、天才的な記憶力を持って、合理的で効率的な将棋を打っているのだと思っていた。それは半分その通りで、もう半分…

令和的宗教考察

昭和終わったときの話。あのとき宗教は完全に終わった。キリスト教も終わったし、イスラム教も終わったし、仏教も終わってる。宗教の本当の意味なんてもう無くなってしまった。純粋に神を求めている人もいたかもしれないが、ほとんどはそうではなかった。新…

雑文ハードビスケット

最近「夫のちんぽが入らない」を読んだ。以下完全ネタバレ含む。 あらすじ。地味な女の子が大学進学と同時に都会に出てきて一人暮らしをするようになる。その初日に同じアパートに住む男が世話をしてくれた。男は同じ大学の先輩だった。ほどなくしてふたりは…

雑文ハードビスケット

タイトルに意味はありません。思ったことを書いていくだけなので、駄文・支離滅裂・意味不明なんてことになってしまうかもしれません。そもそも僕の思考記録みたいなものなのでご注意ください。最近こんなことばっかりしてるなあ。 僕は一応作家を目指してい…

宗教ってなんなんだよ。

一応最初に言っとくけど、別に宗教毛嫌いしてこんなこといってるわけじゃあない。 むしろ僕は宗教の「中の人」だ。 だからこそ言いたいことがたくさんある。宗教やってるやつがみんな宗教好きでやってるわけじゃないし、むしろそんなやつは幸せなやつだと思…

絶忙

本当に忙しい。 更新が滞っている。本当に暇がなかった。とりあえず落ち着いたが、まだまだやることが山積している。本格的な更新はしばらくお休みする。 しかし、暇を見つけて書いていくことは忘れずにやっておきたい。

けっこう辛い

最近、物語っぽいものを書きはじめたわけです。 でも自分で今読み返してみても、面白くない。 クリエイティブぶってみたけど、ぜんぜん才能なんて感じない。 読みやすくもない。共感もできない。鋭くもない。 それがない文章になんの魅力があるのか。 ない。…

『嘘』2

「今日よろしく。たぶん少し遅れると思うけど」 日曜日には行事が行われることが多い。今日は中学生以下の信者子女を対象とした教会周りの清掃奉仕作業が行われる。子供だけに任せるわけにはいかないので、僕と数人の信者が付き添うことになっている。 西田…

連載はじめました。

作家を目指している。それはもちろん職業としての作家という意味で。 作家になる方法は簡単である。 作品を書けばいいのだ。それが読まれるかどうか、その作品が本になって読まれるかどうかは関係ない。だからただ書けばいい。 そんなふうにハウツー本に書い…

『嘘』1

短い小説のようなものを書いていきたいと思います。 プロットは大体のものしか書いておりませんもので、どうなるのか、いつまでつづくものか、まったく私自身見当もつきませんが、おつきあいいただければ幸いです。 駄文・悪文・誤字・脱字のオンパレードの…

休業します。

なかなか思うように時間が取れないので一旦読書記録は休業します。そのかわりその日一日で思ったことを書きます。つまらないけれど。 NHKで女優の芦田愛菜さんがコピーライターの糸井重里さんと対談していた。芦田さんは話の中で「日本人は言葉にならないもの…

『バースデイ・ガール』村上春樹

『バースデイ・ガール』村上春樹の短編です。 村上春樹さんの短編の中でもかなり短い部類になると思います。 『バースデイ・ガール』村上春樹 ひとりの女の子が20歳になります。その誕生日、バイト先で急に欠員が出て仕事に出なければいけなくなります。それ…

『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』ミック・ジャクソン

今日は珍しく海外文学なんです。背伸びしてます。 でも内容的には難しい本じゃあありません。『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』は寓話的な内容になっています。平たくいうと、日本昔ばなしみたいな感じですね。 実際イギリスには野生の熊がいな…

『最終兵器彼女』高橋しん②

昨日のつづきです。 ちなみに最終兵器彼女は実写映画化されています。わたくし、見ましたが、見なくて良かったです。 ちなみに、ノベライズもされています。これは、読む価値アリです。でも漫画でじゅうぶんですけど。 最終兵器彼女はアニメ化もされておりま…

『最終兵器彼女』高橋しん①

今日は珍しく漫画の話をしたいなあと思います。 僕が一番好きな漫画の話です。 漫画『最終兵器彼女』1~7巻 手前は一番お気に入りの4巻の表紙 僕のアンダーグラウンドはここから始まってると思うんですよね。たしか中学生のころでした。最終兵器彼女を初…

『リバース』湊かなえ

今日の一冊はこちら。湊かなえさんの傑作ミステリ『リバース』。藤原竜也さん&戸田恵梨香さん主演でドラマにもなりましたよね。もちろんそちらも面白かった。 湊かなえさんはこの小説を書き始める前に最後の一行だけ決めていたそうですね。読み終わったあと…

『君の膵臓をたべたい』住野よる

「キミスイ」の愛称でお馴染みですかね。そう呼んでしまうと軽くなってしまいそうで、あまり略称は好きではありませんが。 ちなみに未読の方がいらっしゃるかわかりませんが、一応断っておくとカニバリズム(食人)のような描写は一切ありません(主人公のツッ…

『星の子』今村夏子

インフルエンザがようやく治りました。初めて罹患しましたけれど、辛いものですね。「まあ、風邪でしょ?」とか言ってた自分にドロップキックしたいですね。インフルエンザは悪魔のウイルスや!! 今日の読書はこちら。今村夏子さんの『星の子』です。今村さ…

『コンビニ人間』村田沙耶香

今日はわたしが大好きな作家さんのお話を。 今回は村田沙耶香さんです。彼女は作家仲間のあいだでは"クレイジー沙耶香"と呼ばれているとか。ラジオやテレビでもほかの作家さんがよくそのクレイジーぶりを紹介していたりしますね。そのクレイジーぶりが村田さ…

『檸檬』梶井基次郎

京都に3年ほど住んでいた。休日に風情あふれる街並みを散策するのが当時の楽しみだった。古都の街並みはいつでもわたしの期待に応えてくれた。ダークトーンで統一された平屋の連なり、隅々に京都らしさを感じさせる家屋のディテール。時折顔をみせる、昔な…

『騎士団長殺し』村上春樹

久しぶりに村上春樹の1000頁を超える長編小説ということで、読むこちらとしてもなぜか肩に力が入ってしまいました。みなさんも経験がおありでしょう、好きな作家さんの小説を読むとき、わたしは高揚感で満たされます。 春樹さんの小説は読みやすいのが一番で…

『博士の愛した数式』小川洋子

わたしが先生と呼んでいる(勝手に)小川洋子さんの感動の名作『博士の愛した数式』。私は読み終わるまでに2回泣きました。とはいっても、悲しいお話じゃありません。辛いシーンもありますが、読み終えたときにはしっかりと前を向いて生きていくための力をもら…

『イニシエーション・ラブ』乾くるみ

これはもう名作の域なのでしょうね。 いまさら解説やネタバレもないとおもうのですけども、読んでしまったものはしかたがありませんので、紹介していきます。前田敦子さんと松田翔太さん主演で映画にもなりましたね。いや、まさかこの小説が映画になるなんて…

『カンガルー日和』村上春樹

本を好きになる。 わたしたちはその瞬間を経て、本を読み続けています。 そのきっかけは人それぞれでしょう。 はじめて読書の魅力を感じたのは国語の教科書でした。 学生のとき、ぱらぱらと教科書をめくっていると「鏡」という短編が載っていました。その短…

『蛇を踏む』川上弘美

先日、家にくつ泥棒がはいった。 玄関先に置いていたスリッパやくつが片方ずつ無くなっているのです。両方なら使いみちもあろうというものですが、使い古しのスリッパ片方になんの価値があるのやらと訝っておりました。するとそこに新たな事実、どうやらくつ…

『キッチン』吉本ばなな

こんばんわ。kuroiです。 今日はひっこし記念に吉本ばななさんの『キッチン』をよませていただきました。 ばななさんの著書は死をテーマに書かれることが多いですね。ばななさんのデビュー作でもあるこの作品ですが、やはり死がテーマになっています。それで…