kuroiの気ままブログ

小説書いたり読んだり。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』ミック・ジャクソン

今日は珍しく海外文学なんです。背伸びしてます。 でも内容的には難しい本じゃあありません。『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』は寓話的な内容になっています。平たくいうと、日本昔ばなしみたいな感じですね。 実際イギリスには野生の熊がいな…

『最終兵器彼女』高橋しん②

昨日のつづきです。 ちなみに最終兵器彼女は実写映画化されています。わたくし、見ましたが、見なくて良かったです。 ちなみに、ノベライズもされています。これは、読む価値アリです。でも漫画でじゅうぶんですけど。 最終兵器彼女はアニメ化もされておりま…

『最終兵器彼女』高橋しん①

今日は珍しく漫画の話をしたいなあと思います。 僕が一番好きな漫画の話です。 漫画『最終兵器彼女』1~7巻 手前は一番お気に入りの4巻の表紙 僕のアンダーグラウンドはここから始まってると思うんですよね。たしか中学生のころでした。最終兵器彼女を初…

『リバース』湊かなえ

今日の一冊はこちら。湊かなえさんの傑作ミステリ『リバース』。藤原竜也さん&戸田恵梨香さん主演でドラマにもなりましたよね。もちろんそちらも面白かった。 湊かなえさんはこの小説を書き始める前に最後の一行だけ決めていたそうですね。読み終わったあと…

『君の膵臓をたべたい』住野よる

「キミスイ」の愛称でお馴染みですかね。そう呼んでしまうと軽くなってしまいそうで、あまり略称は好きではありませんが。 ちなみに未読の方がいらっしゃるかわかりませんが、一応断っておくとカニバリズム(食人)のような描写は一切ありません(主人公のツッ…

『星の子』今村夏子

インフルエンザがようやく治りました。初めて罹患しましたけれど、辛いものですね。「まあ、風邪でしょ?」とか言ってた自分にドロップキックしたいですね。インフルエンザは悪魔のウイルスや!! 今日の読書はこちら。今村夏子さんの『星の子』です。今村さ…

『コンビニ人間』村田沙耶香

今日はわたしが大好きな作家さんのお話を。 今回は村田沙耶香さんです。彼女は作家仲間のあいだでは"クレイジー沙耶香"と呼ばれているとか。ラジオやテレビでもほかの作家さんがよくそのクレイジーぶりを紹介していたりしますね。そのクレイジーぶりが村田さ…

『檸檬』梶井基次郎

京都に3年ほど住んでいた。休日に風情あふれる街並みを散策するのが当時の楽しみだった。古都の街並みはいつでもわたしの期待に応えてくれた。ダークトーンで統一された平屋の連なり、隅々に京都らしさを感じさせる家屋のディテール。時折顔をみせる、昔な…

『騎士団長殺し』村上春樹

久しぶりに村上春樹の1000頁を超える長編小説ということで、読むこちらとしてもなぜか肩に力が入ってしまいました。みなさんも経験がおありでしょう、好きな作家さんの小説を読むとき、わたしは高揚感で満たされます。 春樹さんの小説は読みやすいのが一番で…

『博士の愛した数式』小川洋子

わたしが先生と呼んでいる(勝手に)小川洋子さんの感動の名作『博士の愛した数式』。私は読み終わるまでに2回泣きました。とはいっても、悲しいお話じゃありません。辛いシーンもありますが、読み終えたときにはしっかりと前を向いて生きていくための力をもら…

『イニシエーション・ラブ』乾くるみ

これはもう名作の域なのでしょうね。 いまさら解説やネタバレもないとおもうのですけども、読んでしまったものはしかたがありませんので、紹介していきます。前田敦子さんと松田翔太さん主演で映画にもなりましたね。いや、まさかこの小説が映画になるなんて…

『カンガルー日和』村上春樹

本を好きになる。 わたしたちはその瞬間を経て、本を読み続けています。 そのきっかけは人それぞれでしょう。 はじめて読書の魅力を感じたのは国語の教科書でした。 学生のとき、ぱらぱらと教科書をめくっていると「鏡」という短編が載っていました。その短…

『蛇を踏む』川上弘美

先日、家にくつ泥棒がはいった。 玄関先に置いていたスリッパやくつが片方ずつ無くなっているのです。両方なら使いみちもあろうというものですが、使い古しのスリッパ片方になんの価値があるのやらと訝っておりました。するとそこに新たな事実、どうやらくつ…

『キッチン』吉本ばなな

こんばんわ。kuroiです。 今日はひっこし記念に吉本ばななさんの『キッチン』をよませていただきました。 ばななさんの著書は死をテーマに書かれることが多いですね。ばななさんのデビュー作でもあるこの作品ですが、やはり死がテーマになっています。それで…