kuroiの気ままブログ

小説書いたり読んだり。

『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』ミック・ジャクソン

今日は珍しく海外文学なんです。背伸びしてます。

 

 

でも内容的には難しい本じゃあありません。『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』は寓話的な内容になっています。平たくいうと、日本昔ばなしみたいな感じですね。

 

 

 実際イギリスには野生の熊がいないそうですね。大昔はいたそうなんですが、絶滅してしまったようです。本当にいなくなった理由はわかりませんが、この本の中では〈人間の愚かさによって〉熊はいなくなった。と書かれています。熊を中心に描きながら、人間の本質を描き出した一冊ですね。

 

 

f:id:kuroib:20190124230007j:plain

『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』ミック・ジャクソン

 

 

ところで、熊って不思議だと思いませんか。日本において熊のキャラクターってすごく人気があると思うんです。いえ、世界中で人気がありますよね。テディー・ベア、くまのプーさんグルーミーなど。日本の客間には昔から木彫りの熊が欠かせません。こんなに愛されているのに、実際の熊には、決して会いたいと思わない。もし、遭遇してしまったら、それはピンチですよね。熊の人気と、実際の熊にはすごく隔たりがある。これって熊ならではだと思うんです。

 

 

この本に出てくる熊はなんだか人間臭いです。人間のように振る舞ってみたりするし、人間にとって役に立つこともする。でも人間は愚かだから、調子に乗って熊に頼りすぎて、熊も愛想を尽かしてしまう。っていうのび太ドラえもんみたいに話は進んでいきます。人間ってほんとバカ。

 

 

明日誕生日なんです。